〜プロローグ 「ローヤルゼリーと共に半世紀」〜

一冊の「文献」
   

 上の文献は、当社のキャビネットに保管してある「ローヤルゼリー文献集〜民間療法の種々」という資料です。1965(昭和40)年頃、「森川ローヤルゼリーKK研究部」が作成したものです。1950(昭和25)年に創業し、ローヤルゼリーに取り組み始めてからの十数年の成果をまとめたものです。
  この資料をまとめたのは、当社の創業者である森川保羅(写真右)。現在社長を務めている私の祖父です。小さい頃に抱いた祖父の印象は、温和で研究熱心。ミツバチのことなどよく話してくれた記憶があります。

 この資料には、ローヤルゼリーの研究開発に挑戦した経緯や製品化までの過程はもちろん、愛用者が実感した健康改善効果などが記載されています。祖父の人柄を忍ばせるような文章です。
 発行以来40年以上経過しており、現在では法令などの関係もあり、そのまま公開することはできない内容ですが、ローヤルゼリーに対する分析・評価などは今日でも通用するものですし、なにより祖父の熱意が感じられるものです。

 このコーナーでお伝えする「プロジェクト極」は、「理想のローヤルゼリーを極める」ために行った試みですが、この資料に込められた祖父の熱意に触発されてスタートしました。

 私たち日本人がローヤルゼリーを利用するようになって半世紀が過ぎた今、ここでローヤルゼリーの原点から見つめ直してみたいと思います。
 

森川養蜂場から森川ローヤルゼリー
 

 本論に入る前に、当社について自己紹介したいと思います。

 当社は1950(昭和25)年、祖父森川保羅が創業した「森川養蜂場」が前身です。戦後間もない頃、乾物などを商いながら、ミツバチの飼育を始めました。元々、海軍の機関兵という技術畑の人だったので好奇心旺盛だったのでしょう、ヨーロッパの書籍に掲載されていた「Royaljelly」に関心を示しました、1957(昭和27)年夏のことです。
 以来、ローヤルゼリーの製品化に向けた研究開発を始めました。0(ゼロ)から新しい製品を創り出すというのは、今で言う「ベンチャー企業」そのものです。
 ローヤルゼリーの製品化にあたっては、後述しますが様々な課題がありました。それを一つ一つ解決し、1958(昭和33)年に、カプセル入ローヤルゼリーを完成し、発売を開始しました。「森川ローヤルゼリー」の誕生です。

 製品として完成させたものの、当初は販売に苦労していたようです。「ローヤルゼリー」と言ってもわかる人はまれで、ローヤルゼリーそのものの説明をするところから始めないといけないわけです。商品を売るというより「ローヤルゼリーの理解者をつくる」といった感じで苦労していたようです。

 ここで一つの転機がありました。ヨーロッパなどでのローヤルゼリー研究の成果が、1959(昭和34)年頃から「週刊朝日」などの雑誌で紹介され、多くの人々がローヤルゼリーに関心を持つようになりました。
 それに伴い、製造するローヤルゼリーも徐々に売れるようになりました。

 ローヤルゼリーもようやく「市民権」を得た1962(昭和37)年、「森川ローヤルゼリー株式会社」を設立しました。たぶん社名を「ローヤルゼリー」としている最も古い会社です。
 実は、私が生まれたのはちょうどこのころです。

 左の写真は社屋の裏にあった作業場のようすです。手前の黒くて四角いのが巣箱で、奥のトラック荷台には「森川ローヤルゼリー」と書かれています。男の子は3歳前後の創業者の孫、つまり私です。右の写真は1967(昭和42)年頃の店舗内応接室での撮影です。当時の製品と共に写っているのは私ですが、手に持っているのはローヤルゼリー製品の箱です。
 あるローヤルゼリー通販の会社が、昔の写真を広告に使われていましたが、こんな風に「当時の製品」ってなかったと思います。
 この写真からもわかるように、当社は「ローヤルゼリーと共に成長してきた会社」なのです。



   創業者でもある祖父が取り組んだのは、「ローヤルゼリーの大衆化(前出文献集より)」です。
 当時の週刊誌のタイトルに「ローヤルゼリー壱匁は二十四万円(週刊実話1961.05.01刊)」というのが掲載されていたそうです。
 1匁は約3.75gですから、1gあたり64,000円ということです。当時の大卒の初任給が約2万円ですから、極めて高価だったということがわかります。

 このような稀少で高価なローヤルゼリーを祖父がどのようにして「大衆化」していったのか詳しい過程は後述しますが、これらの技術を祖父は独占することなく、多くの養蜂家に公開しました。そのため多くの養蜂家がローヤルゼリーの生産を行い、またいろいろな企業がローヤルゼリーの製品化に取り組むようになりました。
 その結果、ローヤルゼリーは日本で最も定評ある健康食品に育ってきました。もちろん、多くの企業が取り組んだだけでは、これだけの広がりにはなりません。実際に試してみて実感できた方が多かったからこそ、多くの人々に支持されるようになったのです。いろいろな健康食品がありますが、半世紀の長きにわたって変わらない支持を得ている健康食品は極めて珍しいものです。

 こういった養蜂家や愛用者などに支えられて「ローヤルゼリーの大衆化」という祖父の願いは実現できました。でも、最近一部の製品や広告表現などを見ていると、「おやっ」と思うものが時折あります。
 私たち人間がローヤルゼリーを活用するようになって半世紀。もう一度原点を見つめ直す必要があるのではないかと思います。
 「プロジェクト極」では、原点を見つめ直すことで、みなさんと「理想のローヤルゼリー」を考えてみたいと思います。

 
(現在、執筆中)
第一章 「ローヤルゼリーの本質=王乳」
   
   
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